エデュケーションプロジェクト

絵本への想い


幼い頃から絵本が大好きでした。

今でも、当時読んだ物語の1ページを思い出したり、記憶がよみがえったり、強く心に焼きついています。
何年たっても色あせない、それが絵本の魅力ではないでしょうか。

私が描いた「きになる ほしのみ」という絵本は、我が子へのメッセージでもあり、なかなか前に進めない自分を奮い立たせるためにも描いたものです。

経験したことのない出来事に踏み出すことは、とても怖いことです。
でも勇気を出して一歩踏み出せば、新しい世界はどんどん広がります。
そんな勇気をもらえる絵本です。
この絵本を読んだ人が迷わず一歩を踏み出せてくれたらと思います。

独断的おススメ本

・親子で読んでほしい本・
「カラスのパンやさん」かこさとし 偕成社 /1973年

小さい時から大好きな絵本です。大人になって、この本を見つけた時は胸がときめきました。子供とユニークなパンの種類を話しながら読むのがとても楽しいです。

・私のがんばりを後押してくれた本・
「魔法のバレエ・シューズ」エリザベス コダ・カラン 二見書房 /1990年

自信が持てないバレリーナになりたい女の子が、本番は自信を持って踊るというお話しが当時の自分と重なりました。自分もあともう少しがんばってみようと思えた絵本です。

・私の絵本づくりに影響を与えた本・
「はっぴぃさん」荒井良二 偕成社 /2003年

この絵本を読んだときは、衝撃をうけました。性格の異なる男の子と女の子がはっぴいさんに会うためにでかけます。読み進めていくと思うのです。幸せって何だろう?そんな大きなテーマを絵本で表現しています。絵本ってすごいなと改めて思いました。

付記・大人が読んでしみる本・
「今夜すべてのバーで」中島らも 講談社 /1991年

この本と出会ったのはもう20年くらい前でしょうか。作者の実体験を元にしたストーリーです。人間の本質が垣間見える様な人間臭さが、嫌味もなくすっと心に入り込んできます。私が大人になってから更に小説にのめりこむきっかけとなった作品です。

本と向き合う

幼い頃から絵を見る、言葉を聞く、文字を読むということに常に触れておくと、小学生、中学生になった時、本を読むということがごく当たり前のように身近なものになっていきます。

大好きな本に出会うと、いつまでも心の中にしっかりと根付いていき、迷った時にふり返ったり、一歩進みだす勇気を与えてくれたりします。

たくさんの本に向き合えるこの時期にこそ、本を手に取って物語に足を踏み入れて世界を広げていってほしいと思います。
そこから人生の冒険が始まります。

be京都さんの小さなアートの図書室は、自らの感性を磨ける素敵な空間です。たくさん本たちに刺激を受けることでしょう。是非、一度足を運んでほしいと思います。

みつたけ たみこ

絵本作家
大阪市出身
大阪総合デザイン専門学校 グラフィックデザイン学科 絵本コース卒
関西を中心に企画展・絵本展に出展
絵本の世界を通して子供たちの豊かな感性を育むことをモットーにしている
2017年 12月 be京都ポストカードコレクション優秀賞
2018年 3月 渋谷Boji hair+gallery「The First Story」

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